福島県知事選挙において、無所属の五十嵐義隆氏が立候補を表明しました。自民県連が擁立する鉢村健氏、民主党を中心とした4者協議会が擁立に動いている現職佐藤雄平知事を含めると、立候補者が乱立する流れになりそうです。

情報資料:福島県知事選挙

▼県知事選 五十嵐氏が出馬表明
NHK 08月14日 20時40分

『任期満了に伴う、ことし10月の福島県知事選挙に、牧師の五十嵐義隆氏が、無所属で立候補する意向を明らかにしました。
立候補を表明したのは、いわき市の牧師、五十嵐義隆氏(36)で、14日、いわき市で記者会見しました。
10月9日に告示、26日に投票と開票が行われる福島県知事選挙には、これまで、佐藤知事を含めて、立候補を表明した人はなく、五十嵐氏が初めてです。
記者会見で五十嵐氏は、「震災と原発事故を受けて、精神的なダメージを受けている人が多いと感じている。被災した人や避難している人に寄り添う姿勢が、政治にもっと見えるべきだ。また、原発は、一刻も早く、廃炉に出来る道を探っていきたい」と述べました。
福島県知事選挙を巡っては、自民党福島県連が、日銀の元福島支店長で、現在、神戸支店長を務める鉢村健氏に、近く、立候補を要請することにしています。
また、前回の4年前の選挙で、佐藤知事を積極的に支援した民主党や社民党などは、佐藤知事の意向を見きわめて対応を決めたいとしていて、仮に、佐藤知事が立候補すれば、前回に続いて支援する考えです。
共産党は、政策が一致する候補者が立候補すれば支援するとしている一方で、候補者の擁立も検討しています。』

  • ポイント:
    立候補を表明したの人は、五十嵐氏が初めてという報道
  • ポイント:
    実質的には、
    ・自民県連  鉢村健(盆明けに自民本部の推薦取り付け)
    ・4者協議会 佐藤雄平(盆明けから擁立の動き)
    ・フクシマすくらむ 三保恵一(三保恵一氏は要請を受けるも立候補表明を見送り)
    ・無所属 五十嵐義隆(立候補)
    ・共産党 独自候補かそれとも???

    という枠組みとなっています。

情勢分析

  • 立候補者が乱立する状況になりつつあります。
  • その分、票は割れますが、現職佐藤雄平と、自民県連の擁立する鉢村健氏の争いになるでしょう。
  • その他の候補の政策に注目です。どの程度、佐藤知事と鉢村氏と重なるのか。つまり2氏からどれくらい票を削るのかが選挙結果に影響する可能性があります。
  • 佐藤雄平氏の支持率は、6月の世論調査によると36〜38ポイントと言われています。
  • 一方、沖縄県知事選挙は、保革候補と官邸側候補ともう一人の3人に絞られてきています。沖縄県知事選挙で立候補者が乱立しないのは、乱立した場合、現職に有利な選挙情勢になった歴史が繰り返されてきたからです。
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